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開発エピソード 4:LCDパネルの位置合わせ機構

写真:LCDパネル位置合わせ機構(LCDパネル点灯検査装置)

プローバーという装置があります。液晶パネルなどの点灯試験を行うために駆動用IC等を取り付ける前の基板に、都合2000本以上のピンプローブを電気的に一括接触させるものですが、それだけのプローブをキチンと接触させるのは簡単なことではありません。

開発を開始した1980年代中盤、12インチの液晶パネルの縦横各辺に存在する端子にプローブをキチンと接触させるために必要な位置合わせ精度は、実に±2μm(マイクロメートル)。数字で書くと簡単にできるような印象を抱かれるかもしれませんが、この精度は、装置の隣を歩く振動だけでも簡単に狂ってしまうレベルです。現在では良い材料や部品が出揃っているので実現もそう難しくはないかもしれませんが、20年前には本当に試行錯誤の連続でした。駆動部品自体の動作における再現性のなさ、熱膨張、機械自体の駆動によるタワミなど、誤差を生む要因は数えればキリがありません。

私たちはこの課題を解決するために、プローブを接触させる直前に、毎回機械自体の較正(こうせい:測定値を基準に合わせること)を行うというアプローチを取りました。特殊な光学観察系ユニットを開発し、接触する側と接触される側の基準となる部位を仮想的に重ね合わせた状態で一括撮像することにより、接触直前のズレ量を補正する方式としたのです。この独創的機構を実現したプローバー装置は、ある意味で時代のさきがけとなり、以来多くのお客様からご用命をいただきました。